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過敏性腸症候群

下痢や便秘が繰り返し起こる
過敏性腸症候群(ibs)

下痢や便秘が繰り返し起こる過敏性腸症候群(ibs)

成人の約20%が過敏性腸症候群(IBS)と言われるほど一般的な病気で、下痢や便秘といった便通異常や腹痛、腹部膨満感などの症状が特徴です。
この病気は大腸と小腸に器質的な異常は見られず、主に大腸の運動や分泌機能の異常によって発生します。
特に、精神的ストレスが症状の悪化に大きく関与しており、現代社会のストレスの増加に伴い患者数が増えています。
IBSの発生は男女差があり、男性は下痢型、女性は便秘型や下痢と便秘を繰り返す混合型が多く見られ、特に20〜40歳代に好発します。

過敏性腸症候群の症状チェック

過敏性腸症候群の症状は下記の通りです。
気になる症状がある方は遠慮なく当院へご相談ください。

  • 便秘や下痢などの便通異常が続いている
  • 便秘が続いており、便が出てもコロコロとした便しか出ない
  • 排便後にも残便感がある
  • お腹の調子が長期間(数週間)よくない、もしくは痛みがある
  • 夜中におなかが痛くなり目が覚める
  • 血が混ざった便が出る
  • 排便の回数が不規則

過敏性腸症候群の種類

便の状態や主な症状に基づいて、「便秘型」「下痢型」「混合型」「分類不能型」「ガス型」に分類されます。

下痢型

腸の動きが激しくなり、素早く腸を通過することで便が水分を保持したままの状態となった結果、下痢になります。
便の形状は、水様便や泥状の便、粘液が混じった便が見られ、緊張時に腹痛や下痢が出現します。
男性に多い傾向があります。

便秘型

腸の動きが過剰に動くことで狭くなり、便が通りづらくなることで便秘が発生します。
水分が少なく硬いコロコロした便が特徴で、便秘による腹痛や腹部の張りが出現します。
女性に多く見られます。

混合型

下痢と便秘の両方の症状が繰り返し現れます。
ストレス時に症状が頻発し、下痢と便秘を繰り返します。
性差は特になく、若い世代に多いとされています。

分類不能型

上記のいずれにも当てはまらない不定型の症状が現れます。

ガス型

ガス型のIBSは、腸の過剰な動きによりガスがたまり、おならが頻繁に出たり、我慢できなかったり、腹痛や腹鳴などの症状が現れます。

過敏性腸症候群はストレスが原因?

過敏性腸症候群はストレスが原因?

腸の運動は自律神経によって調整されていますが、ストレスなどによりこのバランスが崩れることで運動が過剰になり下痢を引き起こしたり、逆に動きが鈍くなり便秘を引き起こしたりすることがあります。

過敏性腸症候群になりやすい人の特徴

ストレスを感じやすい性格 真面目で、仕事に一生懸命であり、他人の評価を気にする方
生活習慣 十分な睡眠を取れない、食事が不規則で栄養に偏りがあるなど、生活習慣が不規則な方
性格特性 几帳面で細やかな性格の方
精神的健康状態 うつ病や不安神経症の傾向がある方

これらの要因が複合的に作用することで、過敏性腸症候群の症状が引き起こされると考えられています。

過敏性腸症候群の検査・診断

過敏性腸症候群が疑われる場合、以下のような検査等を行い診断します。

問診

自覚症状や生活習慣、日常生活での困りごと、既往症、家族歴、全身状態などについて詳しく確認します。

大腸カメラ検査

アラームサイン(血便、発熱、体重減少、異常な身体所見等)がある場合や、50歳以上の方、大腸疾患の既往や家族歴がある場合に行われ、肛門から内視鏡を挿入し、腸の状態を詳細に観察します。
ポリープやがんなどの異常が見つかった場合は、状況に応じてその場で切除や細胞の採取が可能です。

大腸カメラについて
詳しくはこちら

バリウム検査

肛門からバリウムと空気を注入し、X線で大腸の形状、粘膜の状態、炎症や腫瘍の有無を調べます。

過敏性腸症候群の治し方

薬物療法

腸内細菌バランスを整える「プロバイオティクス」や便の性状を整える「高分子重合体」は有効性が認められています。
便秘が主な症状の場合は下剤や粘膜上皮機能変容薬、下痢が主な症状の場合は下痢止めやセロトニン受容体拮抗薬を使用します。
抗うつ薬や抗不安薬も、気分の落ち込みや不安が強い場合に使用されることがあります。

食事療法

炭水化物や油の多い食事やアルコール、コーヒー、豆類、香辛料、人工甘味料は控えます。
発酵食品や食物繊維が多い食事により症状軽減につながる場合があります。

過敏性腸症候群の方が控えるべき食事

過敏性腸症候群の症状を軽減するために、以下のような食事は控えましょう。

高FODMAP食品

FはFermentable(発酵性の)、OはOligosaccharides(オリゴ糖)、DはDisaccharides(二糖類)、MはMonosaccharides(単糖類)、Aはand、PはPolyols(ポリオール)の頭文字からなっています。
FODMAPは発酵しやすく、腸内でガスを発生させるため、避けることが推奨されます。

乳製品

乳糖不耐症の方は、乳製品を摂取すると下痢を引き起こすことがあります。

香辛料

胡椒やカレー、生姜などの香辛料は腸の動きを活発にし、症状を悪化させる可能性があります。

脂っこい食品

脂肪分が多い食品は、脂肪が分解されて産生される脂肪酸が腸を刺激し、下痢を引き起こすことがあります。

カフェイン

コーヒーなどのカフェイン含有飲料は腸の動きを刺激し、IBSの症状を悪化させることがあります。

アルコール

短期間に多量に摂取すると下痢症状を引き起こすことがあります。

アレルギーを引き起こす可能性がある食べ物

食物アレルギーがある場合、特定の食品を摂取すると腹痛や下痢が起こりやすくなります。