内視鏡検査に対する当院の姿勢
ふくい内視鏡・胃腸クリニックは、「内視鏡検査は痛くてつらいものだから最後の手段として受ける」というイメージを変えたいと考えています。大腸がんや胃がんは、早い段階で見つけることができれば内視鏡による負担が少ない治療で済むことが多く、日常生活への影響も小さく抑えることができます。とくに大腸がんは自覚症状がほとんど出ないまま進行してしまうことが少なからず見られ、症状が出てから発見され、進行してしまっているケースもあります。だからこそ「まだ大丈夫」と思っている段階で定期的に内視鏡検査を受け、がんになる前のポリープや初期の異常を見つけて、取り除くことが非常に重要になります。
当院では、その早期発見・早期治療の役割を地域の医療の中に根付かせることを目的としています。検査の正確性は当然の前提として、患者さんが「怖い」「恥ずかしい」「しんどい」と感じる部分をどれだけ減らせるかにこだわっています。鎮静剤を使ってリラックスした状態で検査を受けられること、細いスコープや体への負担を抑えた挿入手技で腹部の張りや痛み、吐き気を最小限にすること、検査後は専用のリカバリールームでしっかり休んでから帰れることなど、検査の前から帰宅後まで一連の体験を含めて「これならまた受けてもいい」と思ってもらえる検査を目指しています。
そのような背景から、皆様には納得のいく内視鏡検査を選択していただきたく本ページにて解説いたします。
内視鏡検査を選ぶうえでの
差別化ポイント
内視鏡検査は、大腸カメラ・胃カメラの種類がありますが、どちらにも共通して選ぶ際に注目するポイントがあります。
①検査担当医師の専門性
誰がカメラを持ち、検査を行うかは非常に重要です。消化器・内視鏡を専門として経験を積んだ医師が、診察から検査、検査後の説明まで責任を持って行う体制であれば、皆さまの症状や不安、既往歴を踏まえたうえで検査に入ることができます。これは、単に「画像が撮れればいい」という話ではなく、どの部位を特に注意して観察すべきか、どこで痛みや張りが出やすいか、といった細かい部分にまで配慮できるということです。ふくい内視鏡・胃腸クリニックでは、消化器内視鏡領域で研鑽を積んだ内視鏡専門医が、安全で精度の高い検査を提供しています。
②苦しくない検査、
痛くない検査のための
対策の有無
「胃カメラはつらい」「大腸カメラは二度といやだ」という経験や、お話を聞いたために、検査が先延ばしになってしまうことがあります。検査の負担については、施設ごとの差がはっきり出るところです。負担が少ない内視鏡操作が心掛けられているか、静脈麻酔(鎮静剤)を用いて眠っているような落ち着いた状態で検査を受けられる体制になっているか、鎮静剤の投与の仕方を一律ではなく、患者さんの体質・不安の強さ・効き方に合わせて調整できるかが、検査の負担を取り除くことに重要です。ふくい内視鏡・胃腸クリニックでは、ミダゾラムやプロポフォールといった鎮静薬を用いつつ、使用量と効き具合を毎回記録・蓄積し、次回以降の検査ではよりその人に合った鎮静になるよう最適化をしていきます。鎮静剤を使用したあとは安全のため、当日の車・バイク・自転車の運転は控えていただくようご案内しています。
③観察の精度の高さ
内視鏡はほんのわずかな色の変化や、平らなポリープ、浅いへこみ型の初期がんなど、肉眼では目立たない所見を拾えるかが勝負です。高画質スコープ、拡大観察、粘膜や血管の模様を強調する特殊光、さらにAIによる病変検出支援など、見落としを減らすための技術が日常的に使われているかは確認したい点です。ふくい内視鏡・胃腸クリニックではこうした機能を組み合わせ、微小病変や早期のがんの兆候を逃さない検査を目指しています。
④ポリープを即日切除
できるのか
検査を受けたのに、「ポリープがあったので、また別日に準備してもう一度来てください」と言われると、患者さんの負担は非常に大きくなります。理想は、見つかったポリープや一部の早期がんに対して、その場で日帰り切除を行える体制があることです。ふくい内視鏡・胃腸クリニックでは、可能な病変であれば検査と同時に病変を切除し、その組織を病理検査に提出するところまで一気に進めます。これは「いま見つかった不安」を先延ばしにしないという意味でも非常に大きい価値です。
⑤前処置と当日の
過ごしやすさへの配慮
大腸カメラのハードルとして多い声が「下剤がつらい」「ひとりで準備するのが不安」「恥ずかしい」です。良い医療機関は、その部分にもきちんと配慮しています。ふくい内視鏡・胃腸クリニックでは、下剤による前処置を自宅で行う方法と、クリニック内で前処置を行う2つの方法に対応しています。体調の変化が心配な方や一人暮らしの方でも安心です。前処置を院内で行う際にはできる限り個々のトイレをご案内しています。検査後はストレッチャーのままリカバリールームまで移動し、鎮静の効果が切れるまで個別スペースで横になって休むことができます。人目や慌ただしさにさらされないことは、「次もちゃんと受けよう」と思えるかどうかに直結します。
⑥土日や午前中の検査が
可能か
「平日は無理だから、もう少し落ち着いたらにしよう」という気持ちが、そのまま何年も経ってしまうケースは珍しくありません。ふくい内視鏡・胃腸クリニックでは、土曜や一部日曜の検査枠、午前中だけで終えられる枠、そして胃カメラと大腸カメラを同日にまとめて受けられる体制を整えています。土曜午前の検査枠を設け、月に一度は日曜日の検査(サンデー内視鏡)も行っています。条件が整えば上部・下部内視鏡を同日で実施することで「何度も仕事を休めない」という方でも受けやすいように工夫をしています。
⑦複数医師がいる場合の
診察・検査体制
医師が複数いること自体は、良いこととも悪いこととも言い切れません。大事なのは運用です。複数の医師がいても全員が内視鏡に精通しており、どの曜日・どの時間帯でも同じクオリティで検査を受けられるように方針がそろっているなら、それは患者さんにとって大きなメリットになります。希望する時間帯や、場合によっては性別の希望などにも柔軟に対応しやすくなります。逆に、診察する医師と検査する医師と説明する医師が完全に別で、情報の引き継ぎがあいまいな場合は、かえって不安が残りやすいです。ふくい内視鏡・胃腸クリニックでは、内科・消化器内科に専門性をもつ医師が外来から内視鏡、説明までを担当し、患者さんの状態を理解したうえで最適な検査を提案する体制をとっています。
⑧スタッフを含めた
チームサポート体制
内視鏡検査は医師ひとりでの仕事ではありません。前処置の間に体調の変化がないかを見守るのは看護師・内視鏡スタッフであり、鎮静中・鎮静後の状態をチェックし、安全に検査を行うことができるサポートを行うこともスタッフの役割です。初めて検査を受ける方には検査の流れを説明し、恥ずかしさや不安な気持ちを伝えやすい雰囲気をつくる医療スタッフの存在も大変重要です。こういった「人」の部分がしっかりしていないと、検査自体は問題なく行えても「もう行きたくない」という印象になってしまいます。ふくい内視鏡・胃腸クリニックでは、医師とスタッフが一体となってサポートを行い、検査そのものだけでなく前後の時間も安心して過ごせるよう配慮しています。
⑨検査後の説明とフォロー
内視鏡のあとは「はい終わり」ではありません。検査後に、検査の画像を一緒に見ながら「どこに何があったか」「それはどれくらい心配すべきものか」「次はいつ受診すべきか」「生活の中で気をつけることは何か」を、その場で整理・説明してくれる医療機関かどうかが大きな安心につながります。ふくい内視鏡・胃腸クリニックでは、ポリープを切除した場合の安静期間、食事・入浴・運動の制限、通院の目安まで当日中にお伝えし、病理検査に回した組織がある場合は後日その結果も踏まえて今後の方針を一緒に決めていきます。
⑩高次医療機関との連携と
アフターフォロー
小さなポリープや一部の早期がんなら日帰り切除で完結できますが、深い層に及ぶ病変やサイズの大きい病変、入院管理が必要なケースでは、より専門的な治療に進む必要があります。そのときに、地域の基幹病院や総合病院とスムーズにつながり、「どこに」「いつ」「どんな目的で」受診すべきかを具体的に案内してくれるクリニックは信頼ができます。ふくい内視鏡・胃腸クリニックは県内の主要な医療機関と連携し、紹介状を渡して終わりではなく、次のステップの優先度や確認すべきことまで整理して橋渡しを行っています。検査は“見つけること”だけではなく、“見つけたあとを安心して進めること”まで含めて初めて意味を持つ、と考えています。
当院の内視鏡検査が
選ばれるポイント
①内視鏡専門医による
高精度の検査
ふくい内視鏡・胃腸クリニックでは、消化器内視鏡の専門医がすべての検査を担当します。経験のある医師が直接スコープを扱うことで、わずかな色調の変化や平坦な病変、初期がんのサインなど、見逃したくない所見にしっかり目を配ることができます。検査は「とりあえず一周見る」というものではなく、患者さんの症状やリスクに応じて重点的に確認すべき部位を丁寧に観察することを前提に行います。
②鎮静剤で「ほとんど眠っている感覚」で検査可能
内視鏡検査は不安や緊張、嘔吐反射、腹部の張りなど、精神的・身体的な負担が大きい検査です。当院ではミダゾラムやプロポフォールなどの静脈麻酔を用い、ほとんど眠っているような状態で検査を受けていただくことができます。患者さんごとに薬剤の種類や量、効き方を記録し、次回以降さらに負担を減らせるよう最適化していきます。鎮静後は安全のため、当日の車・バイク・自転車の運転はお控えいただきます。
③体への負担を抑える
検査機器と技術・経験
胃カメラでは経口だけでなく経鼻ルートなど、細径スコープによる負担の少ない挿入方法にも対応します。当院では、Fujifilm製の細くしなやかな5.8mmの内視鏡を使用しています。検査中は必要に応じて炭酸ガス送気など体に吸収されやすいガスを使うことで、お腹がパンパンになる不快感を軽減し、検査後の膨満感も抑えます。こういった「痛みを減らす・張りを減らす・吐き気を減らす」という配慮は、単に気休めではなく、定期的に検査を続けられるかどうかに直結する重要なポイントです。
④徹底された感染症の対策
当院では、内視鏡検査の安全性にも最大限注意を払っております。日本消化器内視鏡検査学会のガイドラインに準拠し、検査直後に徹底して洗浄・滅菌処理をおこなっております。また、生検などで使用する材料は、再利用をしないディスポーザブルな製品を採用しているため、感染の可能性を限りなく抑えることを実現しております。
⑤見つかったポリープは
日帰りで切除可能
大腸ポリープには将来がん化する可能性のある“前がん病変”であるものが含まれています。ふくい内視鏡・胃腸クリニックでは、検査のその場で切除できるサイズ・形状のポリープであれば、日帰りでの内視鏡的切除まで対応します。別日にもう一度前処置をして検査し直す、といった手間や心理的ストレスを減らすことができ、「見つかった不安」をその日のうちに軽くすることができます。切除した組織は病理検査に提出、性質を確認し、後日落ち着いて病理検査の結果を診察室にてお話します。
⑥胃カメラと大腸カメラを同日にまとめて受けられる
仕事や家事、家族の予定などで何度も時間を確保できない方のために、条件が整えば胃カメラと大腸カメラを同日にまとめて受けていただくことが可能です。食事制限、鎮静、当日の安静といった“検査のための準備”を1回に集約できるので、通院の回数を抑えることができます。同日検査が可能かどうかは、事前診察で安全性も含めて判断しますので、ご希望の場合はご相談ください。
⑦リカバリールームでしっかり休んでから帰宅
鎮静剤を使ったあとは、ふらつきや眠気が残ることがあります。当院では、検査直後にいきなり立ち上がらせたり、待合でぼんやり座ってもらうようなご案内は致しません。ストレッチャーで専用のリカバリールームにご案内し、仕切られたスペースで横になったまま20〜60分ほど休んでいただきます。人目を気にせず意識がはっきりするまで休めることで、初めての方でも安心して検査を終えることができます。
⑧土曜・一部日曜にも検査枠を用意し、予約もオンライン対応
「平日に時間が取れないから、結局後回しになってしまう」という状況を減らすため、ふくい内視鏡・胃腸クリニックでは土曜午前の検査枠を設け、月1回程度は日曜検査も実施しています(いずれも予約制)。午前中の検査ももちろん可能です。また、WebやLINEからの予約、事前のオンライン問診を導入し、院内での滞在時間や待ち時間の負担を減らしています。検査そのものだけでなく、「行きやすい」「予約しやすい」ということまで含めて整えているのが当院の特徴です。
⑨検査後は当日中に結果と今後の方針を説明
検査後は、その日の画像を医師と一緒に確認しながら「どこに何があったのか」「それは今すぐ心配すべきものなのか」「次はいつ受診すればいいのか」「食事や運動はいつから元に戻していいのか」まで、当日中にお伝えします。ポリープを切除した場合は安静にすべき期間や注意点も明確に説明し、病理検査に提出した組織がある場合はその結果をふまえて今後の通院計画を立てていきます。検査が終わったその日から「このあとはどうすればいいのか」がはっきりしていること。それが不安を残さない検査につながります。
⑩栄養指導までセットで受けることが可能
ふくい内視鏡・胃腸クリニックならではの強みが「内視鏡検査と栄養サポートが同じ場所で完結する」という点です。消化器の病気は、見つけた瞬間がゴールではありません。たとえば逆流性食道炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、脂質異常症、糖尿病、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病など)、さらには高血圧や慢性腎臓病といった全身の代謝・循環の問題まで、日々の食事との関わりがとても大きい疾患は少なくありません。
当院には、管理栄養士が常勤で複数名在籍しており(3名常勤)、検査で見えた「いまの状態」と、これからの「どう生活すれば悪化を防げるか/再発を抑えられるか」を、同じタイミングで相談できます。栄養指導というと「これを食べてはいけません」という制限だけを想像されることが多いのですが、当院の栄養相談は制限を中心にご提案をするものではありません。コンビニやスーパーでの食事の選び方、食べる量・時間帯の工夫、無理なく続けられる献立の組み方など、患者さんそれぞれの生活リズムに合わせた現実的なアドバイスを重視しています。「食べる楽しさを失わずに、長く健康でいること」「無理なく続けられる食事」をゴールに置いていることが特徴です。
⑪高次医療機関との連携とアフターフォロー完備
検査・日帰り切除で完結できない大きな病変、深い層に及ぶ病変、入院下での治療が必要な病変が見つかった場合には、地域の高度医療機関と連携し、適切な診療科・適切なタイミングでスムーズに橋渡しします。紹介状を手渡して終わりではなく、「どこへ行くのか」「どれくらい急いだほうがいいのか」「何を聞けばいいのか」まで整理してご案内します。治療後・手術後に地域でのフォローが必要になった場合も、当院に戻ってきて経過を診ることができます。検査は“見つけること”だけではなく、“見つかったあとを支えること”まで含めて、初めて意味があると考えています。
院長紹介
ふくい内視鏡・胃腸クリニックでは、消化器内視鏡を専門とする医師が中心となり、食道・胃・小腸・大腸といった消化管はもちろん、肝臓や膵臓、胆のうなど消化に関わる臓器まで幅広く診察します。院長は日本消化器内視鏡学会や日本消化器病学会、日本内科学会(総合内科)などの専門的な領域で研鑽を積み、内視鏡検査そのものだけでなく、内視鏡で見つかった病変に対する日帰り処置や、慢性疾患の長期フォローにも取り組んでいます。
また当院は、内科診療・消化器内科診療・肛門疾患の診療、さらには管理栄養士による栄養相談まで一体的に行っており、症状が強いときの対処だけでなく、日常生活の中で症状を悪化させにくい身体づくりまでサポートすることをめざしています。「おなかの中から地域を元気にする」というクリニックのコンセプトも、内視鏡を“病気を見つけるための道具”というだけではなく、“その人のこれからの暮らしを守るための入り口”として位置づけていることを表しています。
資格
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本肝臓病学会専門医
- 日本内科学会総合専門医
- 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
- 日本消化器がん検診学会消化器がん検診総合認定医
- 日本ヘリコバクター学会H. pylori感染症認定医
経歴
- 2009年 川崎医科大学卒業
- 2011年 川崎医科大学
肝胆膵内科 助教 - 2012年 会津中央病院
消化器内科 医師 - 2014年 千葉徳洲会病院
消化器内科 医長 - 2019年 新東京病院
消化器内科 副部長 - 2022年 福井県立病院
消化器内科 医長
よくあるご質問
検査は痛いですか?つらくないですか?
多くの方が一番心配される点です。当院では、静脈麻酔(鎮静剤)を用いて、ほとんど眠っているようなリラックスした状態で検査を受けていただくことができます。大腸カメラでは腸を無理に押し広げず、カーブに沿ってスコープを進め、お腹の張りや差し込むような痛みを最小限に抑えることを重視しています。胃カメラも、嘔吐反射やのどの違和感が強い方には鎮静剤を組み合わせることで、「思っていたよりラクだった」という感想をいただくことが多いです。
検査のあと、すぐに帰れますか?その日は運転してもいいですか?
鎮静剤を使った場合は、検査後すぐに立ち上がるのではなく、ストレッチャーでリカバリールームに移動し、30〜60分ほど横になって休みます。ふらつきや眠気がしっかり落ち着いてからご帰宅いただけます。ただし、安全のため、当日は車・バイク・自転車の運転は控えてください。帰宅後の食事や入浴、仕事復帰の目安などもその場でお伝えします。
胃カメラと大腸カメラを同じ日にまとめて受けられますか?
はい、条件が整えば同日にまとめて受けていただくことが可能です。1回の来院で上部・下部どちらの検査も完了できるため、仕事や家事でなかなか時間が取れない方には特におすすめです。食事制限や下剤の準備、鎮静の管理などを1日に集約できるので「検査のために何度も生活リズムを崩す」必要がありません。実施の可否は事前診察で安全性を確認したうえでご案内します。
大腸ポリープが見つかったらどうなりますか?
検査中に見つかった小さなポリープや一部の早期がんは、その場で日帰り切除が可能です。ポリープは将来的にがん化する可能性がある“前がん病変”であることが多いため、見つけたそのタイミングで処置できることには大きな意味があります。切除した組織は病理検査に提出し、良性か、注意して経過観察すべきものか、追加治療が必要な病変かを確認します。結果に応じて、安静期間や次の受診目安も明確にお伝えします。
もっと大きな病変や進んだ病変が見つかったら?
入院設備が必要な治療や外科的な治療が望ましい病変が見つかった場合には、地域の基幹病院・総合病院と連携し、適切な診療科へ速やかにご紹介します。そのときは、ただ「紹介状を渡す」だけではなく、どこに・いつ・どのくらいの優先度で行くべきなのか、受診時に何を確認すればいいのかまで整理してお伝えします。検査を受けたその日から「次にどう動けばいいか」がはっきりしていることが、精神的な負担を大きく下げます。ふくい内視鏡・胃腸クリニックでは、この“次の一歩”まで含めてサポートします。
どんな症状があったら検査を考えるべきですか?
血便が出た、黒っぽい便が続く、原因のわからない貧血がある、慢性的な胸やけや胃もたれが長引いている、下痢と便秘をくり返す、急に体重が落ちてきた――こういったサインは「年齢のせい」「ストレスのせい」で片付けず、一度は専門的に確認したほうがいいサインです。また、検診で便潜血が陽性といわれた場合も、精密検査としての大腸内視鏡は優先度が高い検査です。症状がほとんどない早期の段階でも病変が見つかることは珍しくありません。「不安だけど、どこから動けばいいのかわからない」という段階から、私たちに相談していただいて大丈夫です。
文責
ふくい内視鏡・胃腸クリニック
院長 宇賀治 良平

