大腸ポリープって放置するとどうなる?大腸がんになるの?そのままではだめなの?
おはようございます。
毎週のブログのアップですが、実はなかなか苦戦しています。アップアップです😂
毎日が慌ただしくすぎ、3月も1週間が終わりましたね。
桜が咲く季節が近づいてきているのが、とても楽しみですね🌸
さて、今回は大腸ポリープについてのお話です。
健康診断や人間ドックで受けた大腸カメラで、
「大腸ポリープがありますね」と言われたことはありませんか?
「また何か言われたら検査するのでいいか」
「小さいから様子見でいいのでは?」
「症状もないし大丈夫そう」
そう思われる方も少なくありません。
しかし、大腸ポリープの一部は将来的に大腸がんへ進む可能性があることが知られています。
今回は
「大腸ポリープを放置するとどうなるのか」
について、わかりやすく解説します。
① 大腸ポリープとは?
大腸ポリープとは、大腸の粘膜にできる小さな盛り上がりのことです。
大きさは数mmのものから数cmまで様々で、健康診断や内視鏡検査で見つかることが多い病変です。
ポリープにはいくつか種類があります。
多くの種類があるのですが、覚えていただきたい主なものは次の2つです。
腺腫(せんしゅ)
将来的に大腸がんへ進む可能性があるポリープ
過形成ポリープ
基本的にがん化することはほとんどないポリープ
このため、ポリープが見つかった場合は種類の判断が重要になります。
② 大腸がんの多くは「ポリープ」から始まる
実は、多くの大腸がんは
「腺腫 → がん」 という段階を経て発生すると考えられています。
これを
腺腫‐癌連続説(adenoma-carcinoma sequence) と呼びます。
つまり、
ポリープの段階で切除できれば大腸がんを予防できる可能性が高い
ということです。
そのため大腸内視鏡検査では見つけたポリープをその場で切除する
という方法が一般的です。
③ ポリープを放置するとどうなるの?

すべてのポリープががんになるわけではありません。
しかし、腺腫の場合は時間とともに徐々に大きくなり、がん化する可能性があります。
特に注意が必要なのは次のようなポリープです。
-
・大きさ 10mm以上
-
・表面が不整
-
・平坦型ポリープ
-
・絨毛成分を含むポリープ
このようなポリープではがん化のリスクが高くなることが知られています。
実際、大腸がんの多くは「もともとはポリープだった」
と考えられています。
④ 大腸ポリープは症状がないことが多い

大腸ポリープは静かに存在をしているだけで、
ほとんど症状がありません。
大腸ポリープの実際は、症状が出る前に検査で偶然見つかります。
そのため
「症状がないから大丈夫」
とは言えません。
-
血便
-
便秘や下痢の変化
-
便が細くなる
-
貧血
などの症状が出てしまっている場合には、大腸ポリープはそれなりのサイズになっていることがあります。
⑤ ポリープは内視鏡で取れることがほとんどです

幸いなことに、見つかった大腸ポリープのほとんどが
内視鏡でその場で安全に切除することが可能です。
大腸カメラでは
-
ポリープを見つける
- ↓
-
その場で切除する
- ↓
-
病理検査で確認する
という流れで治療が完結します。
つまり、
大腸カメラは「検査」でありながら「予防治療」としても効果がある
と言えます。
⑥ もちろん、福井市でも大腸がん検診が行われています。
大腸がんは日本で罹患率・死亡率ともに上位に位置するがんです。
しかし、早期発見・早期治療ができれば治る可能性が高いがんでもあります。
大腸ポリープを早期に発見し、治療を行うことが大腸がんの予防に直結します。
福井市でも大腸がん検診(便潜血検査)が行われています。
もし便潜血検査で陽性になった場合は
大腸カメラでの精密検査を受けることが大切です。
Q&A

Q1. ポリープは必ず取ってもらった方が良いのですか?
すべてのポリープを切除する必要はありません。
腺腫と考えられるポリープや、ある程度の大きさがあるものは、将来的な大腸がん予防のために
切除がすすめられることが一般的です。
Q2. 小さいポリープでもがんになりますか?
小さいポリープでも腺腫であれば将来的に大きくなり、がんへ進む可能性があります。
ただし、がん化するまでには通常数年〜10年程度かかると考えられています。そのため定期的な内視鏡検査が重要です。
Q3. 大腸ポリープはどのくらいの人に見つかるのですか?
大腸内視鏡検査を受けた方のうち、約30〜50%程度でポリープが見つかると言われています。
特に40歳以降では見つかる頻度が増えてきます。
そのため、ポリープが見つかること自体は決して珍しいことではありません。
重要なのはがん化する可能性があるポリープかどうかを判断し、必要に応じて治療を行うことです。
Q4. 大腸ポリープはなぜできるのですか?
大腸ポリープの発生には、次のような要因が関係すると考えられています。
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・加齢
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・食生活(高脂肪食・赤身肉)
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・肥満
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・運動不足
-
・喫煙
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・飲酒
-
・家族歴
生活習慣が関係することも多く、
欧米型の食生活が増えた日本では大腸ポリープや大腸がんが増えていると考えられています。
まとめ

大腸ポリープについて重要なポイントをまとめます。
・大腸ポリープには多くの種類があるが、メジャーなものは2つ
・腺腫は将来的にがんになる可能性がある
・多くの大腸がんはポリープから発生する
・症状がないことが多い
・大腸腺腫を大腸カメラで切除すれば予防になる
ポリープは
「小さいうちに見つけて取る」
ことが体の負担も少なく、病気から体を守ることに大変重要です。
周りのお友達、ご家族から「大腸カメラ検査が辛かった」というコメントを聞き、
躊躇してしまうこともあると思います。
実際に全ての患者さんが全く痛みがなく検査を終えることができた、ということは確かに難しいですが、
当院では検査の負担を少しでも減らせるような工夫もご提案させていただいています。
おなかのことで心配がある方、症状がある方はどうぞ当院へとご相談ください。
引用文献
・Lieberman DA et al. Guidelines for colonoscopy surveillance after screening and polypectomy.
Gastroenterology.
・Zauber AG et al. Colonoscopic polypectomy and long-term prevention of colorectal-cancer deaths.
New England Journal of Medicine.
・日本消化器内視鏡学会 大腸ポリープ・大腸腫瘍に関するガイドライン
・国立がん研究センター 大腸がん情報サービス




