大腸ポリープがありました、と言われた時に。切除した方が良いの?痛みはあるの?
おはようございます!
ふくい内視鏡・胃腸クリニック 宇賀治良平です
桜も満開になり、本当にいい季節になりましたね
先日見に行った足羽川の桜もとっても綺麗で、本当に素敵な街だなあと嬉しく思いました
福井に戻ってきて、はや4年が経過しましたが、まだまだ福井の魅力の一部しか知らないのかもしれません
もっと福井の魅力を知るためにも、色々とお出かけをしていきたいと思います!
さて、今回は大腸ポリープのお話です
「前回の検査の時に、大腸ポリープがあると言われました」
「切除は入院が必要ですか?」
このようなご質問をよくいただきます
大腸ポリープと聞くと
「手術=入院」というイメージを持たれる方も多いのですが、
実際にはほとんどの場合、日帰りで安全に切除することが可能です
今回は、大腸ポリープ切除と日帰り治療についてわかりやすく解説します
①ポリープ切除は日帰りでできるの?

まず、大腸ポリープの多くは日帰りで切除可能です
特に
・小さいポリープ
・良性が疑われるもの
は、検査中にそのまま切除できます
ポリープの中にも、
切除をした方が良いポリープ
と、
切除をしなくてもいいポリープ
(悪性化・症状を来さないもの)
がありますので、その区別は検査中に判断をして、治療をしています
②日帰りでできる治療の種類
コールドポリペクトミー(CSPと言います)
電気を使わずに切除する方法です
病変部を囲むようにわっか(スネアという道具)をかけて、
そのまま切り取ります
出血や合併症が少なく、安全性が高いと言われています
主に10mm未満の病変に対して行われます
EMR(内視鏡的粘膜切除術)
やや大きなポリープに対して行う処置ですが、
一部は日帰り対応が可能です
当院では、患者様の安全性を優先し、
10mmを超えるポリープに対して一部この処置を行い切除をします
しかし、
病変のサイズが大きくなるについて治療に伴う偶発症のリスクもあるため、
近隣の提携をしている基幹病院への紹介も行っています
一昔前には、「ポリープは入院して治療をしましょう。」
とお伝えされた方もいらっしゃるかもしれません
近年の技術進歩により、
小さな病変に対する大腸ポリープ切除は
安全性が高く、体への負担が少ない治療になっています
③大腸カメラを受けたほうがよいサイン

さて、大腸ポリープはあくまでも内視鏡検査(もしくは大腸の専用のCT検査)
を行わないと指摘されません
大腸ポリープはその場で急いで処置をしなければいけない、というものは少ないですが
いずれは大きくなり、一部が「がん」になる可能性もあるため、
切除してしまうことをお勧めしています
以下に当てはまる方は検査をおすすめします
- 便潜血検査で陽性と言われた
- 40歳以上で一度も検査を受けたことがない
- 血便がある
- 便秘や下痢が続いている
- ご家族に大腸がんの方がいる
早めの検査が、がんの予防につながります
④当院でのポリープ切除の特徴

当院では、できるだけ負担の少ない検査・治療を行っています
-
鎮静剤の使用
- 事前の診察での鎮静剤の使用を検討し、
少しでも楽に検査を受けてもらえるようにしています
一度の検査で検出・観察と治療
- ポリープがあればその場で切除し
一度の検査のうちに観察と治療が可能です日帰り治療に対応
- 事前の診察にて病変があった際の
日帰り治療ができるかどうか、検討をします
治療をすることでメリットが得られるか - 治療は安全に行うことができるか。
休薬しなければいけない薬や、休薬してはいけない薬はないか
そのようなことも含めて事前診察でお伺いしています
- そして、実際に治療を行った際には、
治療当日の画像の供覧をいただき、併せて注意点についてご説明します
- 切除した病変の結果(病理結果)を改めて別日に設定し、
説明とフォロー機関のご提案を行っています
当院では、 「見つけるだけ」でなく
その場で治療まで行える体制を整えています
検査の結果を全て踏まえて、その後のfollow upが望ましい期間についても
ご提案をさせていただきます
⑤日帰りできないケースもあります

すべてのポリープが日帰りで対応できるわけではありません。
以下の場合は入院や専門施設紹介となることがあります。
- ・非常に大きいポリープ
- ・がんが疑われる病変
- ・出血リスクが高い場合
また、切除後は
- 数日間の飲酒・運動制限
- 出血への注意
が必要になりますので、検査(治療)を行う日程についても
ご自身の日程と併せてご検討ください
検査・治療をご希望の方へ

大腸カメラは事前予約制となっております
「ポリープが心配」
「検査が初めてで不安」
という方も、お気軽にご相談ください
WEB予約・お電話からご予約いただけます
Q&A

Q1. ポリープ切除は痛いですか?
ポリープを切除することに痛みを感じることはありません
思っていたよりもあっという間でした、と感想をいただくことが多いです
検査自体も鎮静剤を使用することで、負担が少なく受けられます
Q2. どのくらい時間がかかりますか?
検査と切除を含めて20〜40分程度が目安です
お時間にはなるべくゆとりを持ってご予定をください
内視鏡検査に鎮静剤の使用をすると、覚醒の時間も含めて
もう少しお時間をいただいています
Q3. 切除後すぐ帰れますか?
はい、基本的には日帰り可能です
治療後には内視鏡画像を供覧いただき、
治療内容や注意事項の説明、次回のご予約の説明があります
Q4. ポリープはすぐ取った方がいいですか?
緊急で取らなければいけないポリープは非常に稀なケースだと思います
何度もカメラの検査をしなくても良いように、今後の心配・懸念材料をなくすために
病気からあらかじめ体を守るために、
切除はその場で行うことをお勧めしています
Q5. ポリープを放置するとどうなりますか?
切除の対象としている、「腺腫・鋸歯状病変」という病変の一部は
将来的にがん化する可能性があります
早期発見・切除が重要です
すぐに「がん」になるわけではありませんが、上記と診断された際には
放置をすることは望ましくありません
まとめ

いかがでしたか?
大腸ポリープは決して恐れることはなく
正しく理解し、管理をすることが健康の維持へとつながります
「以前に大腸ポリープを指摘されたが、どうなっていたか忘れてしまった」
「家族に大腸がんの人がいる」
「言いにくいけど、便の調子やお腹のことで困っている」
そのような場合には、お気軽にご相談ください
このブログが、何かのお役に立てれば幸いです
最後までお読みいただき、ありがとうございました
参考文献
日本消化器内視鏡学会 大腸内視鏡診療ガイドライン(第2版)
- 日本消化器病学会 大腸ポリープ診療ガイドライン 2020 改定第2版
- Recommendations for Follow-Up After Colonoscopy and Polypectomy: A Consensus Update by the US Multi-Society Task Force on Colorectal Cancer Volume 91, No. 3 : 2020 GASTROINTESTINAL ENDOSCOPY



