大腸カメラ当日の流れ完全ガイド〜前処置・下剤 どうするの?〜
こんばんは。ふくい内視鏡・胃腸クリニック 宇賀治良平です。
今回は、患者さんに良く聞かれる、
「当院での大腸カメラについての流れ」
についてお伝えします。
流れを知らずして、「検査を受けよう」というのは勇気がいりますよね。
今回のブログでは、大腸カメラって、いったいどんな流れで検査が進んでいくの?
という疑問にお答えします。
まずは全体の流れを簡単にご紹介します
大腸カメラは、検査当日だけでなく前日から準備が始まっています。
あらかじめ全体の流れを知っておくことで、落ち着いて検査当日を迎えやすくなります。
大まかな流れは、次のとおりです。
0.大腸カメラは前日の夜からの準備があります
1.朝は食事を控え、準備を始めます
2.下剤を飲んで腸の中をきれいにします
3.便がきれいになったら来院します
4.来院後に体調確認と検査準備を行います
5.大腸カメラ検査を行います
6.鎮静剤を使用する場合は回復時間もみておきます
7.検査後は結果説明を受けます
8.帰宅後もいくつか注意点があります
このあと、それぞれの流れについて詳しくご説明します。
初めて大腸カメラを受ける方も、ぜひ参考にしてみてください。
0.大腸カメラの準備は前日から始まります

大腸カメラを安全に、そして正確に行うためには、当日だけでなく前日からの準備がとても大切です。
前日は3食とも内容に注意していただき、消化のよい食事を心がけていただきます。
海藻、きのこ、こんにゃく、種のある果物、繊維の多い野菜などは腸の中に残りやすく、検査の見え方に影響することがあるため、控えていただくことが大切です。
(画像の食事には、召し上がらないでほしいものが入っています!ご注意くださいね。)
検査前の受診で、それらの説明も行いますので、ご確認をお願いします。
また、前日の夜には、腸の動きを促すために下剤(センノシド)を内服していただきます。
前日の準備をしっかり行うことで、当日の下剤も効きやすくなり、よりスムーズに検査につながります。
1.朝は食事を控え、準備を始めます

大腸カメラ当日は、通常、朝から食事をとらずに来院していただきます。
前日の食事内容や当日の水分摂取、内服薬の扱いについては、事前診察で説明された内容に従って準備を進めます。
普段から薬を飲んでいる方は、とくに注意が必要です。
たとえば、糖尿病治療薬や血液をさらさらにする薬などは、通常通りに飲まないほうがよい場合があります。
そのため、持病がある方や定期内服のある方は、
事前の診察で休薬するか、継続して内服していただくかもご提案させていただきます。
2.下剤を飲んで腸の中をきれいにします

大腸カメラでは、大腸の中に便が残っていると、十分に観察することができません。
そのため、検査当日は下剤を服用して腸の中を空にする準備がとても重要です。
当院では、検査予定の4時間前から下剤を飲み始め、何度か排便を繰り返しながら、便が透明〜薄い黄色の液体に近づくまで進めていきます。
下剤に不安を感じる方は多いですが、これは精度の高い大腸カメラのために欠かせない工程です。
当院では、自宅で下剤を飲んでいただく方法と、院内で下剤を飲んでいただく方法がいます。
以前に作成した、「下剤の飲み方の解説」もよろしければご覧ください。
当院で 飲む検査前の下剤(洗腸剤)の飲み方解説 〜少しでも良い検査を、少しでも楽に受けるために〜
下剤服用中によくある症状
下剤を飲んでいる間には、次のような症状がみられることがあります。
- 何度もトイレに行きたくなる
- お腹がゴロゴロする
- 少し気分が悪くなる
- 体が冷える感じがする
多くは一時的なものですが、
吐き気が強い、どうしても飲めない、強い腹痛がある場合には、無理をせず医療機関へ相談が必要です。
3.便がきれいになったら来院します

自宅で服用をされる場合には、
排便の状態が十分に整ったら、予約時間に合わせて来院します。
便の状態や体調の確認を行ったうえで検査へ進みます。
来院時の持ち物として
- 診察券
- 保険証またはマイナ保険証
- お薬手帳
- 同意書など必要書類
などがあります。
4.来院後は体調確認と検査準備を行います

来院後は、看護師やスタッフから体調や準備状況を確認します。
主に確認する内容は次のようなものです。
- 排便の状態
- 当日の体調
- アレルギーの有無
- 内服薬の確認
- 鎮静剤使用の希望や予定
検査着に着替えていただき、検査ベッドへ移動します。
鎮静剤を使用する場合には、点滴の準備を行います。
ここで緊張が高まる方もいらっしゃいますが、スタッフが順にご案内しますので、わからないことがあれば遠慮なく相談していただくことが大切です。
5.大腸カメラ検査を受けます

準備が整ったら、いよいよ大腸カメラ検査を行います。
肛門から内視鏡を挿入し、大腸の奥まで観察しながら、異常がないか丁寧に確認していきます。
大腸カメラでは、次のような異常を確認できます。
- 大腸ポリープ
- 大腸がん
- 腸の炎症
- 出血の原因
- 粘膜のむくみやびらん など。
必要に応じて、組織検査やポリープ切除を行うこともあります。
大腸カメラの検査時間の目安
検査時間は内容によって異なりますが、一般的には15〜30分程度が目安です。
ただし、腸の形に個人差がある場合や、ポリープ切除・詳しい観察が必要な場合は、もう少し時間がかかることがあります。
6.鎮静剤を使う場合の注意点

大腸カメラでは、鎮静剤を使ってうとうとした状態で検査を受ける方法が選択されることがあります。
鎮静剤を使用すると、不安や緊張、検査中のつらさがやわらぎます。
一方で、鎮静剤を使った場合には注意点もあります。
- ・検査後にしばらく休憩が必要になる
- ・当日は車、バイク、自転車の運転ができない
- ・重要な判断や細かい仕事は避けたほうがよい
そのため、鎮静剤を希望される場合は、当日の来院方法や帰宅方法を事前に確認しておくことが大切です。
ご家族に送迎をしてもらう、電車・バスを使う、タクシーを使うなどなど、ですね。
7.検査後は休憩し、結果説明を受けます

検査が終わったあとは、状態に応じて院内で休憩していただきます。
鎮静剤を使用した場合には、しっかり覚醒するまで安静に過ごします。
その後、医師から検査結果について説明があります。
主な説明内容は以下のようなものです。
- 異常の有無
- ポリープの有無
- 組織検査の有無
- 今後の治療や再検査の必要性
- 帰宅後の注意点
- 次回の検査の推奨する検査のタイミング
ポリープ切除を行った場合には、出血予防のために食事や運動、飲酒などに一時的な制限が必要になることがあります。
8.大腸カメラ後の注意点

大腸カメラ後は、通常そのまま帰宅できますが、検査内容によって帰宅後の注意点が異なります。
鎮静剤を使用した場合
- ・翌日朝までの自転車・バイク・自動車の運転は避ける
- ・できるだけ安静に過ごす
- ・大切な判断や仕事は控える
ポリープ切除や組織検査(生検)をした場合
- ・激しい運動を控える
- ・飲酒を控える
- ・刺激の強い食事を避ける
- ・出血や強い腹痛があれば医療機関へ連絡する
ちょっとだけなら、、と思わずご自分の体のためにも、無理は決してなさらないでください。
帰宅後に、
強い腹痛、発熱、多量の出血、強い気分不良がある場合には
早めの受診が必要ですので、状態をよく観察してください。
Q&A 大腸カメラ当日に関するよくある質問

Q1.大腸カメラ当日はどれくらい時間がかかりますか?
下剤の服用時間も含めると、半日ほどみていただくことが多いです。
来院後の滞在時間は、検査内容や鎮静剤使用の有無によって変わります。
目安としては、検査を終えてから1時間後には帰宅ができるように調整をしたいと思っています。
検査の時間も当日の状況によって多少前後するため、お時間にはゆとりを持って調整をいただけますと幸いです。
Q2.下剤が飲めるか不安です
どうしても心配な場合は、ご自宅で家族のサポートを受けながら、もしくは院内での内服のアナウンスに従って、服用をいただければと思います。
飲みにくさや不安が強い場合は、事前診察で相談しておくことが大切です。
Q3.大腸カメラは痛いですか?
感じ方には個人差があります。
腸の長さや曲がり方、手術歴などの影響もあります。
不安が強い方は、鎮静剤のご使用をご検討いただけると、負担の軽減につながります。
Q4.検査後はすぐ食事できますか?
観察のみであれば比較的早めに食事を再開できることが多いです。
ただし、ポリープ切除や組織検査を行った場合には、食事内容やタイミングに指示が出ることがあります。
大腸カメラは当日の流れを知るだけでも安心しやすくなります。
大腸カメラに対して、
「つらそう」
「恥ずかしそう」
「準備が大変そう」
というイメージを持つ方は多くいらっしゃいます。
ですが、実際には当日の流れをあらかじめ理解しておくことで、安心して受けやすくなる検査です。
不安が強い方ほど、事前に準備や流れを知っておくことが大切です。
血便、便秘、下痢、腹痛、便潜血陽性などがある方や、
大腸ポリープ・大腸がんが心配な方は、
早めのご相談をおすすめします。
当院では安心して大腸カメラを受けていただけるよう努めています

当院では、初めて大腸カメラを受ける方にも安心していただけるよう、事前説明を大切にし、できるだけ負担の少ない検査を心がけています。
- 便潜血陽性を指摘された方
- 血便や便通異常がある方
- 大腸ポリープが心配な方
- 以前の検査がつらくて不安な方
このような方は、どうぞお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。


