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【大腸がんは症状が出てからでは遅い?】気づいた時には進んでいる理由とは。

おはようございます☀️

ふくい内視鏡・胃腸クリニック 宇賀治良平です。

本日は晴天ですね!桜は散ってしまいましたが、暖かく良い季節がやってきましたね。

それにしても・・時間が過ぎていくのは、早いですね!

 

さて、今回は大腸の病気:大腸がんについてのお話です。

大腸がんは症状が出てから、ではなく、症状が出る前に見つけて治療する。

理想はそうなのですが、なかなか検査まで至ることもハードルがありますよね。

 

① 症状がないから大丈夫」と思っていませんか?

 

大腸がんは、実はかなり進行するまで症状が出にくい病気です。

「血便が出たから受診しよう」
「お腹が痛いから検査しよう」

こう思った時には、すでに進行しているケースも少なくありません。

 

②結論:症状が出てからでは“早期”とは言えないことが多い

 

大腸がんは

  • 早期 では  「ほぼ無症状」
  • ですが、
  • 進行 した状態になって「 症状が出る」

という特徴があります。

つまり、

症状が出た時点で、ある程度進んでいる可能性がある

というのが重要なポイントです。

実際にガイドラインでも
**「早期大腸がんではほとんど症状はない」**とされています。

 

 

③なぜ症状が出にくいのか?

 

理由は大きく3つあります。

 ゆっくりと進行するため

大腸がんは数年かけて徐々に大きくなります。
初期は粘膜にとどまり、痛みや違和感を感じません。

腸は“鈍感な臓器”であるため

胃と違い、大腸は痛みを感じにくい臓器です。

そのため、

  • 小さい腫瘍
  • 表面だけの病変

ではほとんど自覚症状がありません。

部位によってはかなり進むまで無症状のため

特に右側(盲腸・上行結腸)のがんは

  • ・腸が広い=便が詰まりにくい
  •  
  • ・便の水分量が多く、形を作っていないため柔らかい
  • =便が詰まりにくい。 物理的に出血を起こしにくい
  •  
  • ため、かなり大きくなるまで症状が出ないことがあります。

 

④症状が出た時に多いサイン

 

 

進行すると、以下の症状が出てきます。

  • ・血便・下血
  • ・便が細くなる
  • ・便秘と下痢を繰り返す
  • ・腹痛を繰り返す
  • ・貧血
  • ・腸閉塞(がんによって便が詰まる状態)

これらは「見つけるチャンス」ではありますが、早期とは言いにくい段階です。

 

 

⑤だからこそ「症状がないうちの検査」が重要です

 

 

大腸がんは

早期の病変であれば、ほぼ完治が期待できる病気です

しかし逆に

 進行すると治療は複雑になり、内視鏡での治療ではなく、

外科治療や抗がん剤の点滴治療なども必要になるケースもあります

 

⑥受診の目安

 

 

以下に当てはまる方は、症状がなくても検査を検討してください。

 強く受診をおすすめする方

  • ・便潜血検査で陽性になった
  •  
  • ・血便が出たことがある
  •  
  • ・40歳以上で一度も検査をしていない

 早めの検査を考えたい方

  • ・家族に大腸がんがいる
  •  
  • ・便通の変化が続いている
  •  
  • ・貧血を指摘された

 

  •  
  • ⑦当院での大腸カメラについて

当院では

  • 鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査
  •  
  • 日帰りポリープ切除対応

検査後のリカバリールームでの状態管理

  • 丁寧な説明とフォロー

を大切にしています。

「症状が出る前に見つける」ことが
一番身体にやさしい選択です。

検査を悩まれている方は、どうぞお気軽にご相談ください。

 

よくあるご質問 Q&A

 

Q1. 血便が一度だけでも検査は必要ですか?

はい。1回でも大腸がんのサインの可能性があります。

必ず大腸がんが見つかるということではありませんが、

「大腸がんでなくて、よかったね」と安心していただけるためにも

検査は望ましいです。

Q2. 便潜血が陰性なら安心ですか?

検査の精度として、残念ながら便潜血検査は完全ではありません。

陰性でもがんがある場合もあります。

Q3. 症状がなければ検査しなくていいですか?

 大腸がんは症状がない時にも、静かに大きくなってきます。

症状がない時期が最も大切なタイミングです。

Q4. 何歳から検査すべきですか?

一般的には40歳以降で定期検査が推奨されます。

Q5. 大腸カメラは痛いですか?

鎮静剤を使用することで、痛みを軽減することもできます。

薬の効果に個人差もありますが、眠っている間に終わる検査も可能です。

 

 

⑧まとめ

いかがでしたか。

今回は、「大腸がんは早期ではほぼ症状が出ないこと」

についてお伝えさせていただきました。

大腸がんは男女ともに罹患率(病気になる率)、死亡率は上位に位置し、

大腸がんについての知識を少しでも知っていただくことが必要と考えています。

  • 症状が出た時には進行していることが多い。
  • だからこそ無症状のうちの検査が最も重要です。

大腸カメラを一度も受けたことがない方は、ご自身のお身体、大切な人のためにも

ちょっとの症状でも、お気軽にご相談をください。

 

参考文献

  • 大腸癌治療ガイドライン 医師用 2024年版.金原出版,大腸癌研究会
  • 国立がん研究センター がん情報サービス.大腸がん(結腸がん・直腸がん)
  • 大腸ポリープ診療ガイドライン 2020.南江堂.日本消化器病学会 
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この記事を執筆した人

この記事を執筆した人

宇賀治 良平

  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • 日本消化日本肝臓病学会専門医
  • 器病学会専門医
  • 日本内科学会総合専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
  • 日本消化器がん検診学会消化器がん検診総合認定医
  • 日本ヘリコバクター学会H. pylori感染症認定医

おなかの中からふくいを元気にする。を掲げ毎日の診療にあたっています。
少しでも辛くない検査をより多くの方に届けられるよう、スタッフ一丸となってより良い診療を提供します。